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マリーナブログ   |  2025-03-04

佐島漁業「われは海の子」活動 取材レポート

皆さまこんにちは!
広報課の大日方です。

2月24日、NPO法人「海のくに・日本」が主催する「われは海の子」活動が佐島漁港で行われました。

この活動は、小学生を対象にした離島授業の一環で、こどもたちは「こども記者」として現地を取材し、離島の暮らしや漁業、魚食文化の魅力を発信することを目的としています。広報として私も現地を訪れ、その様子を見学させていただきました。

まず最初に、佐島漁業の漁船「第三三八八金毘羅丸」に乗り込み、漁船見学を行いました。先導のフジサキさんが、漁の方法などについて説明すると、こどもたちは一生懸命メモを取り、質疑応答の時間には積極的に手を挙げて質問していました。

また、一人ずつ操船席に座る体験もあり、普段なかなかできない貴重な経験に、こどもたちも楽しそうでした。

次に、水族館のエサ用に小魚を冷凍保存している加工場へ移動しました。市場では売れない小魚を廃棄せず、水族館のイルカたちのエサとして活用しています。これは、漁獲された魚を無駄なく活かすことを目的とした取り組みで、現在では八景島シーパラダイスや江ノ島水族館などへ提供しています。

新鮮なうちに加工されるため、水族館のイルカたちも佐島の魚を食べるととても喜ぶそうです!ここでも、こどもたちからさまざまな質問が飛び交いました。中でも、「ウミガメなどの絶滅危惧種が捕れた場合、どうしますか?」という質問には、「漁師がきちんと海へ逃がします。」と回答がありました。

佐島漁業では、環境への負荷が少ない「定置網漁法」を取り入れています。定置網漁は、海洋資源を守りながら地域経済にも貢献できる漁法です。その特徴のひとつとして、「10入ったら6出て4残る」という漁獲量の分配・管理があり、すべての魚を獲るのではなく、必要な分だけを確保する仕組みになっています。

 

このように、持続可能な漁業を実践する佐島漁業は、まさにSDGsの目標に沿った取り組みを行う漁港のひとつといえるでしょう。

漁業の仕組みや獲れた魚の活用方法など、普段何気なく食べている魚について、多くの学びがあった貴重な時間でした。何より、参加していたこどもたちが事前にしっかりと勉強してきたことが伝わり、その熱心な姿勢がとても印象的でした。こうした活動を通じて、海の素晴らしさを伝えること、環境問題への意識を高めていくことの大切さを改めて実感しました。

今回の体験が、こどもたちの未来に活かされることを願っています。素晴らしい活動を見学させていただき、ありがとうございました。